もな国試 2nd Season(3月第2週まで)
こんにちは、もな(@ttfxbjgckkdetnc)です。
3/9から 3/15 までに出題した問題を正答率と合わせてまとめています。
※もな国試 1st Season の問題は以下のサイトににまとめてあります。
- 第19問 小児科(正答率 68.9%)
- 第20問 整形外科(正答率 80.0%)
- 第21問 加齢老年学(正答率 10.0%)
- 第22問 精神科(正答率 40.0%)
- 第23問 整形外科(正答率 37.3%)
- 第24問 小児科(正答率 87.2%)
第19問 小児科(正答率 68.9%)
— 京瀧 (@ttfxbjgckkdetnc) March 9, 2020
正解は新生児仮死です。
選択肢にあるものはすべて脳性麻痺の原因となりますが、その中でも周産期に起こることが多く(全体の70%)、さらに
- 痙直型では早産や新生児仮死
- アテトーゼ型では新生児仮死や核黄疸
によることが多いです。
第20問 整形外科(正答率 80.0%)
次のうち、正しいものはどれ?#もな国試
— もなはとってももやもやする (@ttfxbjgckkdetnc) March 10, 2020
正解は広背筋は肩関節の内旋に働くおよび棘下筋は肩関節の外旋に働くです(不適切問題でした)。
肩関節の運動に働く筋肉とその働きについてまとめると(◎が主動、○が補助)
屈曲 | 伸展 | 内転 | 外転 | 内旋 | 外旋 | |
---|---|---|---|---|---|---|
肩甲下筋 | ○ | ◎ | ||||
大胸筋(鎖骨部) | ○ | ◎ | ||||
大胸筋(胸肋部) | ◎ | |||||
大胸筋(腹部) | ◎ | ○ | ||||
三角筋(鎖骨部) | ◎ | ◎ | ||||
烏口腕筋 | ◎ | |||||
三角筋(肩峰部) | ◎ | |||||
棘上筋 | ◎ | |||||
大円筋 | ○ | ◎ | ◎ | |||
広背筋 | ◎ | ◎ | ◎ | |||
小円筋 | ◎ | ◎ | ||||
三角筋(肩甲棘部) | ◎ | ◎ | ○ | |||
棘下筋 | ○ | ○ | ◎ |
よって選択肢を改めると
- 大胸筋は肩関節の内転に働く
- 広背筋は肩関節の伸展、内転、内旋に働く
- 棘下筋は肩関節の外旋に働く
- 小円筋は肩関節の内転、外旋に働く
となります。
第21問 加齢老年学(正答率 10.0%)
ロコモーショントレーニングについて正しいものはどれ?#もな国試
— もなはとってももやもやする (@ttfxbjgckkdetnc) March 10, 2020
正解は60代の開脚片脚起立時間の平均は約1分であるです。
選択肢を改めると
- スクワットはできる限りゆっくり行うのが効果的
- 加齢による筋力低下は下肢に最も生じやすい(転倒の一因ですね)
- 開眼片脚起立は主に動的バランス能力の測定法である
となります。
筋力は立ち上がりテストや2ステップテストで評価します。
ロコモティブシンドロームの診断基準に『開眼片脚起立時15秒未満』があることは覚えておきましょう。
第22問 精神科(正答率 40.0%)
高齢者の廃用症候群でよくみられる精神機能の障害はどれ?#もな国試
— もなはとってももやもやする (@ttfxbjgckkdetnc) March 12, 2020
第23問 整形外科(正答率 37.3%)
これは?#もな国試 pic.twitter.com/1rO1tBDXZp
— もなはとってももやもやする (@ttfxbjgckkdetnc) March 14, 2020
正解は大菱形骨です。
手根骨を憶えるための有名なゴロに
『父さんの月収は大小有るが、有効に使えよ』
というのがあります。
※「父さんの...」なのに親指側ではなくて小指側から始まることに注意です。
- 父: 豆状骨
- さんの: 三角骨
- 月: 月状骨
- 収は: 舟状骨
- 大: 大菱形骨
- 小: 小菱形骨
- 有るが: 有頭骨
- 有効に使えよ:有鉤骨
本問は左手掌なので下の図を反転してくださいね!
第24問 小児科(正答率 87.2%)
Apgar スコアの評価項目にないものはどれ?#もな国試
— もなはとってももやもやする (@ttfxbjgckkdetnc) March 15, 2020
正解は血圧です。
Apgarスコアは新生児の状態評価に使われるスコアであり、その項目は頭文字をとって
- A Appearance(皮膚色)
- P Pulse(心拍数)
- G Grimace(刺激への反応)
- A Activity(筋緊張)
- R Respiration(呼吸)
の5つとなります。ApgarスコアではPがPressureではないことに注意です。
ちなみにA-DROPのPはPressure(収縮期血圧)です笑
国試対策においては点数まで付けられる必要があるので念のため以下に記載しておきます。
覚え方はいろいろあると思いますが、ぼくはPの1点と2点の境界である100/分だけチェックしてあとは感覚的に評価しています。
4-6点が軽度仮死 | 0点 | 1点 | 2点 |
---|---|---|---|
A Appearance(皮膚色) | 全身蒼白 | 四肢蒼白 | 全身ピンク |
P Pulse(心拍数) | なし | <100/分 | >100/分 |
G Grimace(刺激への反応) | なし | 顔をしかめる | くしゃみ |
A Activity(筋緊張) | ぐったり | 四肢を曲げる | 活発 |
R Respiration(呼吸) | なし | 不規則 | 強く泣く |
ここまで読んでいただきありがとうございます!
Twitterでは医学生の生活や医師国家試験に準じた問題をツイートしていますので、ぜひフォローしてください!
Follow @ttfxbjgckkdetnc