もな国試 2nd Season(3月第4週まで)

こんにちは、もな(@ttfxbjgckkdetnc)です。

3/23 から 3/29 までに出題した問題を正答率と合わせてまとめています。

※もな国試 1st Season の問題は以下のサイトににまとめてあります。

もな国試 1st Season

早押し国試

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第32問 アレルギーリウマチ(正答率 73.1%)

正解は🙆‍♀️です。

反応性関節炎には一般的には2種類のパターンがあります。特に後者をチェックしておきましょう。

  • Chlamydia trachomatis などによる性感染症に伴って起こるもの
  • Campylobacter属 などによる腸管感染症に伴って起こるもの

ついでに反応性関節炎を起こす原因菌として一般的であり覚える価値があるものを挙げておきます。

  • Yersinia属
  • Shigella属
  • Salmonella enterica
  • Campylobacter属
  • Clostridium difficile
  • Chlamydia trachomatis

第33問 循環器(正答率 61.1%)

正解はcoved patternです。

Brugada 型心電図には上に凸の coved pattern と下に凸の saddle back pattern があることは有名ですが、心室不整脈に至る危険性が高い Brugada症候群の診断確定のためには coved pattern のST上昇を認めることが必須 であることに注意してください。

第34問 循環器(正答率 14.2%)

正解は虚血性心疾患です。

患者数全体を考えれば圧倒的に虚血性心疾患が多いことを考慮に入れる必要があります。

文献によると第1位が虚血性心疾患、第2位が拡張型心筋症とあるので、裏を返せば VTなどの心室不整脈の原因検索のために虚血と心筋症は想定しておくべきということでしょう。

※文献:日本循環器学会 / 日本不整脈心電学会合同ガイドライン 不整脈非薬物治療ガイドライン(2018年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2018_kurita_nogami.pdf

第35問 循環器(正答率 70.0%)

正解は元のPSVTには戻らず洞調律に回復するです。

PSVTは房室結節を介したリエントリー回路であり、迷走神経刺激法やATP急速静注により房室結節の興奮を抑えると 一旦P波およびQRS波が完全消失します。

上記手技によりリエントリー回路は断ち切られ、しばらくするとそのほとんどが洞調律に回復します。

このことは他の上室性頻拍との鑑別点であり 同時にPSVTの治療法でもあります。

第36問 神経(正答率 15.9%)

正解は10%です。

 ABCD^2 スコアは以下のような項目からなる脳梗塞の発症リスクを評価するものです。

A Age 60歳以上 1点
B Blood pressure 140/90mmHg 以上 1点
C Clinical features 片側の脱力 2点
脱力を伴わない言語障害 1点
D Duration 60分以上 2点
60分未満 1点
D Diabetes 糖尿病あり 1点

これはTIA発作後48時間以内の脳梗塞リスクとよく相関し

  • 0〜3点では1.0 %
  • 4〜5点では4.1 %
  • 6〜7点では8.1 %

と報告されています。

このスコアが4点以上の場合 入院が推奨されます。

※文献:Lancet. 2007 Jan 27;369(9558):283-92.

ここまで読んでいただきありがとうございます!

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